麻しん(はしか)にご注意ください!
佐賀県内で約9年ぶりとなる麻しん(はしか)患者が発生しました。今後、患者発生も懸念されますので、麻しん(はしか)のことを知り、注意しましょう。
また、麻しん(はしか)が疑われるような症状が出現した際には、感染拡大防止のため事前に医療機関へ連絡を入れ、受診方法(入口や受付時間など) を確認してから受診をしてください。
原因は何ですか?
- 麻しんウイルスの感染により起こります。
- 感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播します。免疫を持たない人が感染するとほぼ100%発症すると言われています。
※空気感染:感染している人がくしゃみをしたときに、病原体が空気の流れによって広がり、それを吸い込むことで感染。
※飛沫感染:感染している人が咳やくしゃみをした際に、近くにいる人が吸い込むことで感染。
※接触感染:握手、抱っこ等で、感染源である人に触れることによって感染。
どんな症状ですか?
≪主な症状≫ 発熱・咳・鼻水・発疹など
典型的には、約10日後、発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。
肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。
10万人に1人程度と頻度は高くないものの、麻しんウイルスに感染後、特に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することもあります。
予防方法は?
麻しんは感染力が強く、手洗い、マスクのみでは予防できません。予防接種が最も有効な方法です。
- 定期接種対象者は、確実な接種に努めましょう。
- 定期接種対象外の方は、母子手帳などで麻しんワクチンンの接種歴を確認し、2回接種していない場合には接種をご検討ください。(特に海外で流行しているため、渡航予定の方は麻しんの既往歴や予防接種歴が不明の場合は、抗体検査をご検討ください。さらに、帰国後は2週間程度、麻しん発症の可能性も考慮して健康状態に注意しましょう。)