マイコプラズマ肺炎が増加しています
~マイコプラズマ肺炎にご注意を~
現在、マイコプラズマ肺炎患者の報告者数が全国的に増加しており、佐賀県においても、過去10年間で最多となっています。
感染の疑いがある場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
マイコプラズマ肺炎とは?
マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマという細菌による感染症で、様々な症状をきたします。現在流行しているマイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマと呼ばれる菌による呼吸器感染症で、一般的な肺炎と異なり、学童期から成人にみられ、高齢者には少ない感染症です。
感染すると、発熱・倦怠感・頭痛・咽頭痛などの症状がではじめて、数日後に咳嗽(せき)が出てきます。せきは、痰を伴うことが少ない乾いたせき(乾性咳嗽とよびます)が特徴で、解熱した後も長く続くことがあり、「長引く頑固なせき」と表現されます。呼吸器症状以外にも、稀ではありますが、中耳炎、皮疹、心筋炎、ギランバレー症候群(神経の炎症で手足が動きにくくなるなどの症状があります)など肺以外の病気を合併することもあります。
どのように流行するの?
飛沫感染(せきやくしゃみの飛散から感染が拡がる)が主体です。潜伏期は2〜3週間で、患者と濃厚に接する家族内、もしくは職場内などの小集団でしばしば拡がりますが、インフルエンザのように短期間で地域での大規模な感染拡大が起こることは稀であるとされています。
予防方法について
- 換気、マスクの着用(咳エチケット)などの感染予防対策を行いましょう。
- 石けんによる手洗いやアルコールによる手指衛生も併せて行いましょう。
- 規則正しい生活を行い、免疫力を高めましょう。
参考情報
- 厚生労働省「マイコプラズマ肺炎」